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横浜伊勢佐木町ワシントンホテル(坂倉建築研究所時担当作品)
横浜の海を間近に眺む緑豊かな公園に白亜の巨大な客船が出現している。公園は伊勢佐木町大通り公園で客船とはこのホテルのことである。ここは以前運河だった所で、埋め立てた地盤の下に地下鉄を走らせ、上を公園にしている。だから市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅のほとんど真上という立地だ。
このホテルは、「大海に浮かぶ客船」に見立てて設計された。外壁は純白の磁器モザイクタイルで、一日中太陽光を受けて輝くように表面が半球状の凸型の断面形状のものを特注製作している。外周は全階に亘り、波型の金属製のバルコニーが吊構造状に取り付けられており、そのエクスパンドメタルのメッシュの床が外装にレースのような影を落とし、優雅さを表現するとともに避難計画の実用性を兼ねている。足元の公開空地には同じく磁器タイルで白地にブルーの波が描かれている。インテリアは、船室をイメージさせる木製とし、アメ色仕上げで上質感を醸し出し、船旅の感覚でくつろぎを満喫できるようにした。2階のレストラン・バー「アクアマリン」は豪華客船のサロンをイメージさせる内装で、多角形の柱、仕切り壁、格天井に使われたメイプル材の質感が落ち着きを与える。床からハイサイドまでのガラス張りのオープンな窓は、大通り公園の緑の森に面し、テラスにいるような解放感を演出している。
18階の割烹「銀坐(ぎんざ)」は、「和」のテイストの内装である。数寄屋造りの落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと会食を楽しめるように設計した。
このホテルは、「大海に浮かぶ客船」に見立てて設計された。外壁は純白の磁器モザイクタイルで、一日中太陽光を受けて輝くように表面が半球状の凸型の断面形状のものを特注製作している。外周は全階に亘り、波型の金属製のバルコニーが吊構造状に取り付けられており、そのエクスパンドメタルのメッシュの床が外装にレースのような影を落とし、優雅さを表現するとともに避難計画の実用性を兼ねている。足元の公開空地には同じく磁器タイルで白地にブルーの波が描かれている。インテリアは、船室をイメージさせる木製とし、アメ色仕上げで上質感を醸し出し、船旅の感覚でくつろぎを満喫できるようにした。2階のレストラン・バー「アクアマリン」は豪華客船のサロンをイメージさせる内装で、多角形の柱、仕切り壁、格天井に使われたメイプル材の質感が落ち着きを与える。床からハイサイドまでのガラス張りのオープンな窓は、大通り公園の緑の森に面し、テラスにいるような解放感を演出している。
18階の割烹「銀坐(ぎんざ)」は、「和」のテイストの内装である。数寄屋造りの落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと会食を楽しめるように設計した。
【建物名称】 |
横浜伊勢佐木町 ワシントンホテル |
【所在地】 | 神奈川県横浜市 |
【竣 工】 | 1990年 |
【用 途】 | ホテル |
【敷地面積】 | 1,908.00㎡ |
【延床面積】 | 16,186.00㎡ |
【構造・規模】 | S・SRC造、地下2階・地上19階 |