スロバキア共和国在日大使館

東京・港区に建つこの敷地周辺は、大使館が点在し、外国人居住者の多い地域である。かつてのチェコ・スロバキア共和国が、チェコ共和国とスロバキア共和国に分かれたことから、スロバキア共和国は従来の渋谷区の地から新たな大使館用地を探していた。そして、この地にスロバキア大使館と大使公邸が入ることになった。執務室、レセプションルームなどの他に、屋上には自国と直接衛星通信できるパラボラアンテナを設置している。レセプションホールは日本庭園に面している。外壁は、炻器質の小口タイルとし、建築主の要望により本来の炻器質の微妙な風合いを残しつつ色ムラをなくすという厳しい命題をタイル工場で検討し、技術的工夫により実現した。各階のテラスの鋳鉄製の鍛造による手摺りは、芸術家・松岡信夫氏の作である。
【建物名称】 スロバキア共和国
在日大使館
【所在地】 東京都港区
【竣 工】 2004年
【用 途】 大使館・大使公邸
【敷地面積】 541.64㎡
【延床面積】 1,093.63㎡
【構造・規模】 RC造、地上3階